中古タイヤを買う・売る前に必ず確認すべきポイント!買取・査定を行うプロが中古タイヤの目利き方法を徹底解説!
中古タイヤ、買っても本当に大丈夫?
中古タイヤって買取りしてもらえるの?
店頭やオンラインストアでの問い合わせで良く聞かれる質問です。
「値段が安ければ品質が悪い。 だから安い物に良いものはない」イメージが強い。
なるべく安くタイヤを買いたいと考えているお客様が中古タイヤの購入を悩んでしまうのは当然です。
一方で、車を手放すタイミングで純正タイヤに戻し社外タイヤやスノータイヤが不要になることもしばしば。でも引取料や処分費が心配。買取・査定で悩んでしまうお客様もいて当然です。
「安かろう悪かろう」と思われがちな中古タイヤは、実は品質も良くお財布に優しいことも。また、ある一定の条件をクリアしていたら買取可能な場合も結構あります。
ホイールとタイヤのプロが中古タイヤの選び方、さらに買取査定について、業界でも触れない部分をわかりやすく解説します。
目次
1.中古タイヤのメリット
2.中古タイヤのデメリット
3.中古タイヤを購入する前にチェックすべきポイント
4.オンラインで中古タイヤを購入する場合にチェックすべきポイント
5.査定額アップのためにできること
6.まとめ
中古タイヤにはいくつかのメリットがあります。
中古タイヤは溝が少なかったり、痛んでいたりしてそんなに長く使えないイメージを持っている方も多いと思います。使用目的に合った選び方をすると新品を買うよりも経済的になります。
たとえば、
・あと半年しか乗る予定のない車に新品をつけるのはもったいない。
・1本だけパンクしたから1本だけ換えたい。
・サーキット走行に使うから新品じゃなくてもよい。
中古タイヤにも新品同様な新車外し品や新品タイヤについてるイボなどがまだ残ってるなど掘り出し物もあります。
新車購入時にホイールとタイヤをセットで新調したり、乗り心地が好みと違ったなどの理由から程度の良いタイヤを手放すユーザーも少なくありません。
中古タイヤにはメリットだけではなくデメリットもあります。
新品タイヤと異なり中古タイヤには溝が少なかったり、交換時期がスグに来てしまうもの、走行に支障が出るくらいダメージがあるものまで様々。
前のオーナーがどんな使い方をしていたか、不明なタイヤも多いため購入前の見極めが重要なポイントになります。
溝の残量、傷、ヒビ割れ、見落としがちな製造年をチェック。また中古タイヤは欲しいタイミングで購入するよりも車両に合うサイズ、欲しい銘柄が見つからない事もあります。早めに探し始めることも大切です。
中古タイヤの買取査定の見極めポイント
タイヤ専門店のプロがタイヤを買取りする時、どこを見ているのでしょうか。安全に使用できるか?古い物ではないか?などいくつかチェックポイントがあります。
■タイヤメーカーや銘柄
国産メーカー、海外有名メーカーやエコタイヤ、スポーツ系タイヤなどの銘柄の確認。
■タイヤサイズ
どのような車に装着できるかなど需要の多いサイズは査定アップの可能性が高いです。
■残溝の深さ
まだまだ使用可能か?摩耗が進みスリップサイン(溝の深さが1.6mm)は出ていないか?
■製造年数
知れば得するタイヤ表示。
タイヤには製造された年、週が数字で表記されており、最初の2桁は週(29週目)を、後の2桁が年(2019年)を示しています。
買取りの対象は古くても2~3年前までのタイヤです。タイヤは古くなってくると硬くなったり、ヒビが入るので、不要なタイヤはガレージや物置で眠らせておくよりも早く買い取りに持って行きましょう。
■本数
基本は4本セット1台分。
ただメーカーや銘柄によっては1本から買取りすることも可能。
■ダメージや傷
タイヤ側面のサイドウォールがえぐれたり、裂けたり、切りキズのようになっていると安全に使用する事ができず基本交換になります。次のオーナーに安心して使ってもらえるよう、変形していないか?傷はないか?釘など刺さってないかなど、しっかりチェックします。
■修復歴の有無
パンクの修復歴があった場合に問題のない箇所と有る箇所があります。キズの向きや大きさによって安全に継続使用可能かプロの目でチェックします。
■たんこぶ
希にタイヤの側面の一部がたんこぶの様に膨らんでいることがあります。これはタイヤ内部のワイヤーが切れている為に起こることで発生します。こうなると修理不能なので使い続けるとバーストする原因にもなります。
出典:
横浜ゴム株式会社
URL:タイヤサイトトップ – ヨコハマタイヤ [YOKOHAMA TIRE] (y-yokohama.com)
オンラインでの購入チェックポイント
ネットショッピングを利用すればお店に行かなくても好きな時に買い物ができ、重たいホイールやタイヤでも自宅や指定した場所まで配送してくれてとても便利ですよね。
しかし、実物を手に取ってその場で購入できないため希望の商品と異なったものが届くといったトラブルもあります。
トラブルを防ぐために気を付けるポイント
■タイヤのメーカー、銘柄は合っているか
■タイヤのサイズは間違ってないか
■タイヤの残り溝はあるか
■タイヤに損傷はないか
■タイヤの製造年数はチェックしたか
インターネットで買う場合は商品情報や写真をよく見て確認する必要があります。それでも情報が足りない場合や気になることがあればお店に直接質問してみましょう。
インターネットを含めた通信販売は「クーリングオフ」を適用できません。質問欄や電話番号が記載されている場合は有効に活用し、不安は取り除いて、安心して買い物ができる通販サイトなのかどうかを必ず確認しましょう。
査定額アップのためにできること
使わなくなったタイヤを手放す場合、なるべく高く引き取って欲しいですよね。少しでも査定額を高くするためには日頃から保管に気を使うことが大切です。
気を付けるポイントは4つあります。
①直射日光を避け、ホイール付であれば空気を抜いて保管する。
ゴムは日光の紫外線により劣化します。長期間日光にさらしておくとひび割れの原因にも繋がります。また、タイヤの空気は重たい車重にも耐えられるように設定されています。
風船と同じで、タイヤ内に空気がはいっているとかなりの内圧がかかっている為、ゴムにかかる負担も大きくなります。これにより劣化やヒビ割れが進んでしまう恐れがあります。
1シーズン以上、使わない場合は、空気を抜き、ゴムにかかる負担を減らす事で、タイヤを長持ちさせることが出来ます。
②熱や油を避ける。
ゴムは熱に弱く、劣化しやすいです。タイヤ表面が固くなり、ひび割れの原因にもなります。また、ゴムは油を吸収する性質がある為、劣化に繋がります。
油性タイヤワックスの油を吸収して劣化を進めてしまいます。保管時にタイヤワックスを塗ることはせず、なるべく油の付着を避けましょう。
③濡れたままの保管や濡れる場所は避けましょう
タイヤはゴムだけではなくワイヤーや繊維などの部材を精緻に組み込んでいます。タイヤの内部に水が入ると、タイヤ内部の素材が錆びる恐れがあり劣化にもつながるので避けましょう。
④タイヤ単体、ホイール付で置き方の違いに注意
横に積むと、サイド部分に負担がかかってしまします。タイヤ単体の場合は立てて置くことをオススメします。
ホイール付の場合は内圧からの負担を減らす為、適正値の空気圧の半分くらいまで空気を抜き、横積みにして保管する事をオススメします。
ホイールの買取同様、タイヤの買取においても劣化の進み具合はチェックしています。前述の通り、買取りの対象は古くても2~3年前までのタイヤです。タイヤは古くなってくると硬くなったり、ヒビが入るので、不要なタイヤはガレージや物置で眠らせておくよりも早く買い取りに持って行きましょう。
ひび割れや硬化していると買取してもらえない場合もあります。タイヤはデリケートなので保管には注意が必要です。
また、残溝も査定価格に大きく影響します。嘉衛門では、新品は8ミリ、中古はタイヤの山7分以上(残り溝6ミリ)が買取対象になります。致命的な傷がある場合は買取対象外になります。
まとめ
安全に走行できる一定以上の品質は持ち合わせていることがとても大切です。素人目線ではわからない事もあるので専門店で買うことをオススメします。
ホイールとタイヤの専門店 嘉衛門では、専門知識を持った経験豊富なスタッフがしっかり見極めて買い取りさせていただいた中古タイヤを販売しています。オンラインストアでの販売はもちろん店頭での実物確認も可能です。安心してご購入いただくために、お電話でのご質問も大歓迎です。