【2023年最新版】初めてのオールテレーンタイヤ選びも迷わない!タイヤのプロが1から解説
SUVやクロスカントリー車などの4WD乗りなら一度は憧れるあのゴツいタイヤ!でも普段は街乗りしかしないし、あまりお金もかけられない・・・。よくあるこの悩みをタイヤのプロが解決!
デザイン性、実用性、経済性についてはもちろん、嘉衛門スタッフが実際に使用して得た使用感をレビューしながら当社の売れ筋モデルを解説していきます。
また、各メーカー独自のテレーンタイヤについても知っておきましょう。よりニーズや好みに合ったタイヤ選択ができるはず!
この記事を読めばもうオールテレーンタイヤ選びで迷わない!
オールテレーンタイヤとは?
オール(すべて)テレーン(地形)対応タイヤ
全地形タイヤとも呼ばれるオールテレーンタイヤは、本格的なオフロード走行(未舗装道路走行)からオンロード(舗装道路)まで静粛性に優れ快適に走行できるオールラウンダーなタイヤです。
せっかくSUVに乗っていてもオンロードタイヤでは大人しい見た目になってしまいますが、オールテレーンタイヤはワイルドな見た目を兼ね備えています!
より本格的なオフロード走行向けのマッドテレーンタイヤは、乗り心地やロードノイズを考えるとデイリーユースの車に装着することはあまりおすすめできません。
そんないいとこ取りなオールテレーンタイヤはM+S(マッド+スノー)付きなので、うっすら積もったような積雪であれば注意して運転いただければ走行が可能で、冬用タイヤとしても活躍してくれるケースもあります!
(*スタッドレス規制時の走行はできない。また、アイスバーンとなっていたり、圧雪状態である場合も冬用タイヤの着用を強くおすすめします。)
マッドテレーンタイヤとハイウェイテレーンタイヤについて
マッドテレーンタイヤは、オフロード走行に特化しており、SUV、クロスカントリー車などの本格4×4車によく装着されるタイヤです。
泥(マッド)砂(サンド)岩(ロック)砂利(グラベル)など未舗装(オフロード)の走破性を追求した設計となっており、M+S付きなのでこちらもうっすら積もったような積雪であれば注意して運転いただければ走行が可能です。
(*スタッドレス規制時の走行はできない。また、アイスバーンとなっていたり、圧雪状態である場合も冬用タイヤの着用を強くおすすめします。)
しかし、デイリーユースをメインとしている方にとって、マッドテレーンタイヤの耐久性は必要無いケースが多く、オフロード走行を可能とする設計がオンロード走行の乗り心地の悪さを感じさせてしまうことも。
補足
クロカン車の由来はアメリカ軍がJEEP社にどこでも走れる車を要請したことより開発。それがウィリスジープという車。そこからどこでも走れるタイヤということでマッドテレーンが生まれた。
マッドテレーンはLT(ライトトラック)規格というものが付いていて高負荷をかけられても平気。耐荷重にも優れている。
オフロード走行時はあえて空気圧を下げてタイヤを撓ませて路面を噛んで走るようにさせる。その際岩場などでは岩がタイヤとホイールの撓みをの限界を超えてホイールに衝撃が当たってしまいホイールの損傷やタイヤバーストなどを引き起こしてしまうがLT規格は高負荷に耐えられるので選ばれることが多い。
LT規格はタイヤの中に構成されているワイヤーなどのタイヤの形を維持するための補強材が普通のラジアルタイヤより多く使われている。その分重量は重くなる。
※オールテレーンにもサイズによってはLT規格も多数あり。
ハイウェイテレーンタイヤとはその名のとおり、オンロードや高速道路を得意とするタイヤで、タウンユース使いメインのユーザー向け。
一般の乗用車用タイヤに近く、静粛性が高いのも魅力の一つです。また、オールテレーンタイヤやマッドテレーンタイヤと比べると、市街地・高速道路での燃費性能、タイヤ寿命が優れています。
ただ、実用性を求めたためデザインも一般の乗用車のタイヤにブロックパターンが近いため、ドレスアップ向きではなくちょっと大人しめ。こちらのタイヤも一応M+S(マッド&スノー)マーク付きなので急な降雪にも多少は対応できます。
各メーカーが独自の企画を続々発表!
デザイン性や利便性がユーザーに評価され、SUVが大人気の今日この頃。
各社オールテレーン・ハイウェイテレーン・マッドテレーンなどは取り揃えながらも、各社でそれぞれ味を出していくような手法で新しいテレーンタイヤが開発されています。
例えば・・・
・トーヨータイヤ独自の(オールテレーンみたいな)「R/T」タイヤ
ATタイヤとMTタイヤの2つの要素をもつハイブリットデザインをタイヤトレッドに採用している。
・BFグッドリッチ独自の「トレールテレーンT/A」タイヤ
BFグッドリッチが持つマッドテレーンT/A と オールテレーンT/A 両方の性質を持つトレールテレーンタイヤ。
・ヨコハマタイヤ独自の(オールテレーンみたいな)軽トラック向け「K/T」タイヤや、「X-AT」タイヤ(*こちらはオールテレーン)
X-ATタイヤは、トレッドデザインがサイド部まで施されており、好きなデザインを表にできるリバーシブルなのが特徴。
オールテレーンタイヤの中でも、マッドテレーンとオールテレーンのハイブリットタイヤや、デザイン性を高めたオールテレーンタイヤなど、よりニーズや好みに合わせた選択ができるようになりました。
オールテレーンタイヤの魅力
デザイン性
トレッドパターン(路面に接地する部分)のかっこよさ
ブロック状の溝が広く深く彫られたトレッドパターンが特徴的なオールテレーンタイヤ。いかにもオフロードタイヤという感じの迫力!各タイヤメーカーから用途に合わせた様々なトレッドパターンで、販売されています。
マッドテレーンタイヤと比較するとトレッドパターンは小さいですが、バランスも良くドレスアップ目的にオススメのタイヤです。
サイドウォールのデザイン性の高さ
タイヤから少し離れて見てもブロックパターンの違いにより、実際のサイズ以上に大きく見えます。立体感や迫力が増すだけで無く、よりオフロード感が出ます。
タイヤメーカーによりデザインが異なることも選ぶときの楽しみの一つ!
ホワイトレター
白文字タイヤとも呼ばれ存在感が一段と増すホワイトレター。以前はガチなオフロード車かレーシングカー向けのタイヤにしかありませんでした。
近頃ではRV車やSUV車、一部の軽自動車にまで幅広くサイズがラインアップされ、アウトドアやクロスカントリーの雰囲気と足回りをオシャレに演出してくれます。
見た目を大きく変えるカスタムが簡単に楽しめるのもオールテレーンタイヤの魅力!
ちなみに白色は塗料ではなく、もともとのゴムの色なので、剥がれても黒くなることはありません。
実用性(シーンを選ばない!)
オンロード
オフロード走行に特化したマッドテレーンタイヤに対して、オンロード性能に特化して販売されているのがオールテレーンタイヤで、オンロード走行を得意としています。街中でも軽快にライト感覚で扱えスタイルも決まった手に入れやすいタイヤと言えます。
乗用車用の夏用タイヤ(サマータイヤ)と比べるとブロックパターンやコンパウンドの違いからハンドリングも変わってくるのが特徴。
ただ近頃販売されているオールテレーンタイヤは冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)やオールシーズンタイヤの技術を応用し、ハイトのあるブロックパターンでもハンドリングは安定感があり軽快です。
補足:高速道路走行は?
ゴツゴツしたトレッドパターンの形状により、冬用タイヤのスタッドレスタイヤより高速走行性能が優れています。
オフロード
オンロード性能に特化したオールテレーンタイヤですが、オフロード走行時は本来のトラクションを最大限発揮しエンジンのパワーをダイレクトに地面に伝えます。
マッドテレーンは4×4のゴツゴツしたオフロード走行に振り切ったと考えればオールテレーンタイヤはライトなオフロード向けと考えるのが無難です。
ただ、オフロード走行でもほとんどのシーンで走行可能。その先を求める人はオンロード性能を捨ててマッドテレーンを選ぶことも検討してみましょう!
乗りやすさ
ロードノイズ
乗用車用のタイヤと比較すると空気圧も高く、オールテレーンタイヤの多くがLTタイヤなためタイヤも硬めに感じます。そのためロードノイズや振動も少々大きくなってしまいます。
燃費
オールテレーンタイヤは重いという特徴もあり、たとえ純正サイズでもノーマルタイヤに比べて重くなります。重くなる分、加速性能にも影響を与えます。
そのため、燃費は乗り方に大きく左右されると思った方が良いでしょう。
例外として、純正サイズよりサイズアップして履く場合は接地面が増えるため、その分摩擦抵抗があがり燃費は悪くなってしまいます。これはオールテレーンタイヤに限りません。
ふらつき
タイヤ剛性が高いという特徴もあるオールテレーンタイヤ。オフロードを走破するために開発されたタイヤ技術で中高速コーナーでフラつくこと無くバランスに優れています。
ふらつきがない快適な走行が可能ですが、法定速度を守って安全運転を心掛けてください!
補足:実際にオールテレーンタイヤを使用している嘉衛門スタッフのレビュー
結果的にノーマルタイヤからオールテレーンに変えて損はない。走行性も剛性が上がった分走りやすくノイズは子供も寝れる程度で、ノーマルタイヤと比べても違和感はそれほどない。燃費も気になるほど悪くなっていない。
ノイズ、燃費がほんの少し悪くなったとしても、見た目も走行性もノーマルとは違うんだよ!という満足感が圧勝
嘉衛門 保土ケ谷店のオールテレーンタイヤオススメメーカー3選
■BFグッドリッチ オールテレーンT/A KO2
出典:ALL-TERRAIN T/A KO2 (オールテレーンT/A KO2) | オールテレーンタイヤ | BFグッドリッチタイヤ
https://www.bfgoodrichtires.co.jp/auto/tyres/all-terrain-t-a-ko2
オールテレーンタイヤの代名詞的存在のT/A K02。
4×4車両からSUV、コンパクトSUVなど幅広い車種に対応。オフロード性能はもちろん、オンロード、ドレスアップまでオールラウンドに対応。
トレッドパターンもかなりワイルドなオフロードタイヤでありながら、本場アメリカのオフロードレースからフィッードバックを受け開発・強化されたサイドウォール「タフサイトラバー」の効果により見た目を裏切るソフトな乗り心地になっている。
オフロードで鍛え抜かれた耐久性は独自技術の「アドバンスド・タイヤ・フットプリントシェイプ」は偏摩耗にも強い。あらゆるシーンにおいて柔軟に変化するサイドウォールは走りを期待できる。
■YOKOHAMA ジオランダー X-AT
出典:GEOLANDAR X-AT_製品特長 – ヨコハマタイヤ [YOKOHAMA TIRE]
https://www.y-yokohama.com/product/tire/geolandar_xat/
よりアグレッシブなデザインを求める “エクストリーマーのための オールテレーンタイヤ”でオフロード走行や岩場を走破するロックトレイルに特化したタイヤ。サイドはブラックレターで、パターンもゴツゴツした大型のサイドブロックを採用している。
GEOLANDARブランドは、オフロード志向の「M/T」とオンロード志向の「A/T」が存在する。「X-AT」はその中間を埋めるブランドとして2019年に誕生したモデル。
トレッド面は上品なブロックパターンとしながら溝の底の突起部分で泥や砂利、雪などを排出しやすい構造となっている。デュアルサイドブロックデザインは両側サイドが異なるデザインだが、好きなデザインを表にすることが出来るのも特徴。
新開発のアグレッシブブロックパターンは、エッジ効果を発揮するショルダーブロックとサイプの細溝を連結させた組み合わせはウェット路面や滑りやすい路面環境でもトランクション性能を確保する。
中間グレードと侮るなかれ、排気量の大きい車でも安心して選べるオールテレーンタイヤになっている。
■TOYO オープンカントリー R/T
出典:OPEN COUNTRY R/T(オープンカントリー・アールティー)|TOYO TIRES(トーヨータイヤ)S
https://www.toyotires.jp/product/oprt/
マッドテレーンとオールテレーンの特徴を兼ね備えた「ラギッドテレーン」
オフロードを走破するパフォーマンスと、オンロードでの安定性や耐摩耗性を兼ね備えたタイヤ。
TOYO(トーヨー)タイヤのOPEN COUNTRY R/T(オープンカントリー・アールティー)は、ショルダー部とセンター部で異なるタイヤパターンが特徴的でオンロードもオフロードも得意なバランスがとれたオールテレーンタイヤにような、幅広い路面をカバーするタイヤとして2016年10月に発売されたモデル。その後サイズ展開を拡充し、長く多くのユーザーに愛用されている。
世界でも過酷なレースと呼ばれる「バハ1000」などトーヨータイヤが数多く参戦するレースからフィードバックを受け、オフロードから市街地まで幅広くカバーしたタイヤの開発力はTOYOらしさを感じられる。
SUVをターゲットに開発されたタイヤは、ラインナップも純正サイズが多いのも特徴の1つ。しかし、OPEN COUNTRY R/Tのタイヤサイズは、他のATタイヤやMTタイヤなどよりも豊富で、SUVや4WDだけにとどまらず、軽自動車や普通乗用車のサイズも用意されている。
サイドウォールには白文字でロゴと銘柄を表したホワイトレターを採用。デザインにも配慮したタイヤになっている。
お知らせ
OFF BEATの代表ブランド「LEXXEL」からoffroad style「Death Rock(デスロック)」を嘉衛門別注カラーでご用意しました。
デザインの特徴は、図太い8本のスポークが激しく落込み、まるで地獄に突き落とされる様なイメージ。オフロードモデルには欠かせない、ミルドアクセントをもたらすことで、剛に品が備わっています。
こちらのホイールは、主に・・・
・三菱 デリカD5
・トヨタ RAV4
・マツダ CX-5
・日産 エクストレイル
などに対応しているホイールになります。
嘉衛門オンラインストアにて、上記おすすめタイヤ「TOYO オープンカントリー R/T」とセットとなってお得に購入できます!
まとめ
SUVブームの到来以降、各タイヤメーカーから様々なオフロードタイヤが発売されています。その種類は豊富で用途により細かく分類されています。
「テレーン」と名が付くタイヤは「マッドテレーン(M/T)」、「オールテレーン(A/T)」、「ハイウェイテレーン(H/T)」、「スポーツテレーン(S/T)」に分類され、路面の状況によって設定されています。さらに各メーカーから趣向を凝らした独自の企画が登場していますので、まずはどのような用途で使用するのかを整理してみてください。
M+S(マッド&スノー)対応のオールテレーンタイヤは、突然の雪にも対応することが出来ます。ただ雪深い路面や凍結した路面ではグリップしません。
スノーフレームマークが付きも同様でスキーや冬のキャンプを楽しむ方、降雪地帯ではスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)と場所によってはタイヤチェーンを携行する必要があります。
また、テレーンタイヤは、一般のサマータイヤ(夏用タイヤ)より純正サイズでも外形やインセットが変わることで車に悪影響を与えたりタイヤがはみ出したりして車検が通らなくなったりします。
オフロードタイヤだからといってメンテナンスを怠るとタイヤの寿命をちぢめることになります。砂利や異物はこまめにとって空気圧を適正に保ち夏用タイヤと同じようにメンテナンスをお願いします。
オールマイティに使えるタイヤは走行環境が選ぶポイントとなります。通常のタイヤよりお値段もする分、ホイールとタイヤの専門店でプロのアドバイスでベストなテレーンタイヤを選択することをオススメいたします。