【2023-2024年版】もうスタッドレスタイヤ選びで迷わない!タイヤのスペシャリストがスタッドレスタイヤ8種を比較解説 ニーズに合わせた選び方を紹介!

2023年~2024年度版 スタッドレスタイヤ解説

冬季の安全な走行には必須のスタッドレスタイヤ。用途にあったスタッドレスタイヤを選べていますか?

スタッドレスタイヤと一口に言っても、豪雪地帯向け、雪の少ない市街地向け、高速道路走行が多い方向けなど、様々な特徴があります。
安心して走行できることはもちろん、雪の日以外の快適な走行や無駄な消耗を抑えて長く使うためにも、用途に合わせて選ぶことが大切です。

そもそもスタッドレスタイヤは、サマータイヤとどこが違うの?

  • スタッドレスタイヤは必要?他に選択肢はないの?
  • 乾いた路面での性能は?
  • 各メーカーの性能に違いはあるの?
  • 安くて良いスタッドレスタイヤはどれ?
  • 結局、どれを買えばいいの?

こんな疑問にタイヤのスペシャリストがお答えします!この記事を読めば最適なスタッドレスタイヤを選べる!

スタッドレスタイヤとは?

雪道や凍結路面でもチェーンを装着することなく走行できるように専用設計された「スタッド=鋲」が「レス=ない」冬用タイヤです。※一部チェーン規制対象区間を除く。

スパイクタイヤ粉じん発生の防止に関する法律が平成2年6月27日に施行され、スタッドレスタイヤが全国に普及しました。

ただスタッドレスタイヤを装着しても万全の状態とは言えません。スタッドレスタイヤのゴムは柔らかいため、乾いた路面や濡れた路面の制動距離は長くなってしまいます。

また、カーブや路面の凸凹に対して揺れを感じやすい特徴があるので、安全運転を心掛ける必要があります。

スタッドレスタイヤの性能比較で重要なポイント

止まる 曲がれる! 氷上・雪上性能

コンパウンドやトレッドパターン、溝の形状などに独自性 の違いがわかる比較画像画像

氷上や雪上で「しっかり止まり、曲がる」グリップを高めるために、タイヤメーカーごとに、材質や硬さ、溝の形状などに独自性を持たせているので、それぞれ性能に特徴があります。

都会でも路面凍結の恐れはあります。高性能なスタッドレスタイヤほど値段は高くなる傾向がありますが、安心安全の走行のためには十分な氷上性能をもったタイヤを選ぶことが大切です。

減りが少なく長持ち! ロングライフ性能

スタッドレスタイヤはゴムが柔らかくノーマルタイヤより摩耗も早くなります

プラットホームサインがどういったものなのかわかる画像

この表示は新品タイヤから50%摩耗するとスタッドレスタイヤとしての性能が保証されなくなることを意味し、そのまま使用すると大変危険です。安全が最優先ですが、耐摩耗性が高く、経年劣化にも強いお財布に優しいスタッドレスタイヤを選ぶことも購入時のポイントとなります。

注目ポイント① 適したスピードレンジを選んで乾いた路面、高速道路走行でも安定!

「スピードはそんなに出さないよ。」と考える方も多いですが、スピードレンジを表すアルファベット記号はチェックしてほしいポイント!

まず前提として、
・日本向けに作れているスタッドレスは「Qレンジ」が多く、
・海外で主に販売されているスタッドレスは「Tレンジ」が多い です。

雪国に住んでいる方は「Qレンジ」がオススメ
Qレンジ記号のタイヤはゴムが柔らかい傾向にありますので、雪や氷に強い!
一方で、柔らかいために減りが早いケースが多いです。

雪のない路面を走ることが多い方には「Tレンジ」がオススメ
Tレンジのスタッドレスの方は、山に行けば雪があるというような、海外の気候にマッチしています。
その分、タイヤのゴムはQレンジ記号より硬めに仕上がっているので、高速走行が安定しており、摩耗がQレンジ記号に比べて少ない傾向にあります。

走りやすさとタイヤの寿命に関わる「スピードレンジ」
購入の際にはぜひチェックしてみてください!

注目ポイント②用途に合わせた適切なサイズ選定 予算に合わせたインチダウンなどの検討も!

タイヤについてプロに相談をしているイメージ画像

タイヤメーカーは、軽自動車・セダン・スポーツカー・SUV・ミニバン・商用車など幅広いボディタイプにも対応するスタッドレスタイヤを展開しています。

ご自身の車に合うサイズの商品をお選びいただくのはもちろんですが、
スタッドレスタイヤでは、今履いているインチ(ホイールの大きさ)を、インチダウン(ホイールを小さくする)させることで得られるメリットがあるのをご存知ですか?

・ワンサイズダウンした物を取り付け、タイヤの幅を狭くすることで、重さを一点に集中させ滑りにくくさせることができる

・ホイールやタイヤはサイズを小さくすることで値段を抑えることができる

上記のような、用途に合わせたサイズ選び、予算を抑える工夫もあります。
このようなケースでも、ご不明な点や質問などある場合は是非タイヤホイール専門店に相談していただければと思います。

サイズダウンする場合は、大きな危険が伴い、事故につながる恐れもあるので、ホイール・タイヤ専門店のプロに相談することをおススメします。

スタッドレスタイヤの選び方

積雪頻度、使用目的、予算などによって、スタッドレスタイヤ選びのポイントは変わってきます。まずはお住まいの地域の積雪と路面凍結の頻度、主な用途から確認してみましょう!

お住まいの地域と使用目的を確認しよう

豪雪地帯にお住まいで、常に雪の中を走行する

とにかく雪上・氷上性能が高いスタッドレスタイヤがおすすめ!

嘉衛門のおすすめ

  • ヨコハマタイヤ
  • ブリジストン

(おすすめ一覧はこちら →)

雪・氷対策は必要な地域で、なるべく価格を抑えたい

リーズナブルかつ雪上・氷上性能も十分なバランス型スタッドレスタイヤがおすすめ!

嘉衛門のおすすめ

  • ピレリ

(おすすめ一覧はこちら →)

普段は積雪のない舗装路で、行楽地に行くなど年に数回雪に対しての性能を求める

安定した走行が可能で減りの少ないスタッドレスタイヤがおすすめ!

嘉衛門のおすすめ

  • ミシュラン
  • コンチネンタル

(おすすめ一覧はこちら →)

積雪がない地域で頻繁に長距離移動や高速道路を走行する

スピードレンジも要確認!ウィンタータイヤの購入も検討してみて!

嘉衛門のおすすめ

  • ピレリ(ウィンタータイヤ)

(おすすめ一覧はこちら →)

コラム:ウィンタータイヤとは?
日本ではまだあまり知られていませんが、スタッドレスタイヤではない冬用タイヤ「ウィンタータイヤ」というものも販売されています。
スタッドレスタイヤについて、以下のような理由で満足できない方には、冬の時期でもサマータイヤを装着しているようなパフォーマンスを体感できる「ウィンタータイヤ」も検討してみる価値があると思います。
・柔らかく走りにくい
・消耗が激しすぎる
・合うサイズが見つからない
・雪・氷対策よりも通常・ウェット
・降りはじめのシャーベット路面での使用に重きを置きたい
雪の降り始めの帰宅や、目的地までの道中にわずかに雪がある地域を走るといった用途の方には満足してご使用いただけています。
ただ、仕事や帰省、ウィンタースポーツを楽しむなどで、目的地が雪のある地域であったり、冬用タイヤ規制がかかる地域である場合はスタッドレスタイヤの装着を強くおすすめします!

豪雪地帯にお住まいで、常に雪の中を走行する

ヨコハマタイヤ iceGUARD7 iG70
iceGUARD 7_製品特長 - ヨコハマタイヤ キャプチャ画像

出典:
iceGUARD 7_製品特長 – ヨコハマタイヤ [YOKOHAMA TIRE]
https://www.y-yokohama.com/product/tire/iceguard_7/

嘉衛門のおすすめ
[2021 – 2022シーズン新作]

氷上性能が高い!ロングライフ性能の高さも魅力
「性能+コスパで選ぶなら!ヨコハマタイヤ アイスガード7」

氷上性能の高さが魅力!タイヤの摩耗が進んでも、性能が落ちにくい。
そもそも摩耗しにくく、ロングライフ性能が高いのもポイント!

  • ブリジストンと肩を並べつつある支持率の高いタイヤ
  • トップレベルの性能とコスパの良さで選びたい方におすすめ
ブリジストン BLIZZAK VRX3
BLIZZAK VRX3 製品特徴 - ブリヂストン キャプチャ画像

出典:
BLIZZAK VRX3 製品特徴:装着率No.1スタッドレスタイヤ – ブリザック(BLIZZAK) – 株式会社ブリヂストン
https://tire.bridgestone.co.jp/blizzak/vrx3/

嘉衛門のおすすめ
[2021 – 2022シーズン新作]

トップレベルの雪上・氷上性能!柔らかく効きがいい
「後悔したくない方へ!ブリジストン ブリザックVRX3」

文句なしでトップレベルの雪上・氷上性能!
ゴムの柔らかさで氷雪路面にもしっかり接地して効果を発揮する。

  • 雪・氷の強さトップレベル
  • 安全性を第一に、後悔したくない方におすすめ

雪・氷対策は必要な地域で、なるべく価格を抑えたい

アイスゼロアシンメトリコ
Ice Zero Asimmetrico - Pirelli キャプチャ画像

出典:
Ice Zero Asimmetrico – 車 タイヤ | Pirelli
https://www.pirelli.com/tyres/ja-jp/car/catalogue/product/ice-zero-asimmetrico

嘉衛門のおすすめ
[2023 – 2024シーズン新作]

コスパだけではない、バランスの良い確かな性能
「リーズナブルかつユーザー評価も高い!アイスゼロアシンメトリコ」

日本向けに開発、販売されているアイスアシンメトリコ。
スタッドレスに求められる能力をバランスよく持っている。
製造国は日本ではないが、リーズナブルな価格で、北海道のユーザーにも好評。

  • 日本向けに開発されている安心感と確かな性能
  • リーズナブルかつユーザーレビューも良い

普段は積雪のない舗装路で、行楽地に行くなど年に数回雪に対しての性能を求める

ミシュラン X-ICE SNOW
MICHELIN X-ICE SNOW - 日本ミシュランタイヤ キャプチャ画像

出典:
MICHELIN X-ICE SNOW(エックス アイス スノー) | 日本ミシュランタイヤ
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-x-ice-snow

嘉衛門のおすすめ

日本の雪研究39年の賜物!走破性とロングライフ性能も高い
「安心感にコスパをプラス!ミシュラン エックスアイススノー」

日本向けのスタッドレスタイヤを北海道で開発しているミシュラン。
39年間の日本の雪研究から作られたタイヤは安心の性能!

  • ブロック剛性が高く、スピードレンジはT 走破性にも優れている
  • ロングライフ性能も高く、コスパ良し
コンチネンタル NorthContact™ NC6
NorthContact NC6 - コンチネンタルタイヤ キャプチャ画像

出典:
日本の冬の道路事情によりフォーカスしたスタッドレスタイヤ NorthContact NC6 | コンチネンタルタイヤ
https://www.continental-tire.jp/car/tires/northcontact-nc6

嘉衛門のおすすめ

ウェットに強く、発信と停止に特化
「長距離・高速走行が多い方に!コンチネンタル ノースコンタクト NC6」

ウェットに弱いとされるスタッドレスタイヤだが、コンチネンタルは違います。
ウェット性能に特化し、安定した発信と停止が魅力!メルセデス・ベンツの新車装着タイヤにも採用されている信頼できるメーカー。
日本の冬に向けて製作されたモデルであることも安心!

  • スピードレンジはT 高速走行時の安定性が高い
  • 雪のない道での長距離移動が多い方におすすめ

積雪がない地域で頻繁に長距離移動や高速道路を走行する

ピレリ P ZERO WINTER(ウィンタータイヤ)
P ZERO WINTER- Pirelli キャプチャ画像

出典:
P ZERO WINTER – 車 タイヤ | Pirelli
https://www.pirelli.com/tyres/ja-jp/car/catalogue/product/p-zero-winter

嘉衛門のおすすめ

安心の技術承認タイヤ!冬でも夏のような走りが可能。
「冬でもこだわりのドライビングを実現したい方に!ピレリ ピーゼロウインター」

自動車メーカー(ベンツ・マクラーレン・アウディ・ポルシェ)の承認を得たウィンタータイヤ。
スピードレンジ記号は、サマータイヤと同じ位の設定になっていてタイヤの柔らかさもサマータイヤに近い印象。
夏と同じような走破性を再現している。

  • 大口径サイズも取り揃えている
  • 冬でも夏のような走破性を実現

スタッドレスタイヤに関するお悩み相談はぜひ嘉衛門へ!

スタッドレスタイヤ選びの最も重要なポイントは、地域と用途!

積雪がある地域ではスタッドレスタイヤは必須。
もし積雪がない地域に住んでいても、スキーや寒い地域に行くといった用途がある方には、スタッドレスタイヤの購入をおすすめしています。

頻繁に雪が降ったり、凍結する地域では、「雪上・氷上性能」を第一に!
摩耗が進みやすい特性がありますので、「ロングライフ性能」に優れていると経済的にもGOOD!

雪・氷対策をしつつも日常の走行快適性・経済的なメリットを意識する場合は、「ピレリ アイスゼロアシンメトリコ」をひとまずチェックしてみてください!

稀に行楽地を訪れるなど、年数回の用途であれば「Tレンジ」のスタッドレスタイヤから選んでみるのもオススメ。

スタッドレスタイヤは、冬に安全な走行をするための保険的な目的もあります。 楽観的に考えず、「念のため」という気持ちで選んでみてください。